ずっと真夜中でいいのに。(ZUTOMAYO)の新曲「形」は、独特な音楽スタイルと深い歌詞で、リスナーの心を捉える作品です。この曲は、映画『ドールハウス』の主題歌として発表されましたが、その歌詞には、人間の心の奥深い部分を描き出しています。

ずっと真夜中でいいのに。 「形」歌詞
しみになるの
私の涙を吸うTシャツ
嫌なものだけをぼかす技術
そんなこといつからできるように
なってしまったの
わがままな髪
繋ぎ止めていい
縛りつけていい
跡が消えないのに
離れられない
選ばなくていい
導かれるままに
棲みついた天使は 痛みの鎧
いいから 願ったら 現れる気がした
眠りにつくまで 歩いてく
何度も 同じこと 守るから
答え合わせしなくても
大丈夫 君と私だけ
無罪で 綺麗です
全て混ざっていなくても
大丈夫=二人の言霊
愉快で おかしいって
わかってるけど
意地になる
承認され消費されてく
好きなものだけで満たす技術
そんなこといつからできるように
なってしまったの
わがままな神
繋ぎ止めても
縛りつけても
跡が消えないのに
信じたいものを
選んだっていいでしょ
導かれるままに
住みついた天使は 痛みの鎧
いいから 願ったら 洗われる気がした
眠りにつくまで 歩いてく
何度も 同じこと 守るから
ぶっきらぼうなままでいいよ
形があるだけでえらいよ
君がなるべく 絶望しないよう
選択だけ 繰り返す
棲みついた天使は 痛みの鎧
いいから 願ったら 現れる気がした
人の形して 歩いてく
何度も 同じ鼓動 守るから
答え合わせしなくても
大丈夫 君と私だけ
有罪な 人生です
全て混ざっていなくてもいい
愉快で おかしいって
わかってるけど
歌詞の意味
「形」の歌詞は、人間の感情の複雑さと矛盾を描き出しています。例えば、「私の涙を吸うTシャツ」や「嫌なものだけをぼかす技術」というフレーズは、人間が無意識のうちに感情を隠し、自分自身を守ろうとする心理を表現しています。人は、嫌なことを避けて、自分に都合のいいように物事を捉えようとする傾向がありますが、そのような技術はいつから身につけてしまったのか、と歌詞は問いかけます。
また、「わがままな髪」や「わがままな神」というフレーズは、人間の自己中心的な部分を象徴しています。人は、自分の欲望や感情をコントロールできないことが多いのですが、そのような部分を認めたくないという心理が、歌詞に込められています。例えば、「繋ぎ止めていい」「縛りつけていい」というフレーズは、人間関係の中で、相手を束縛することで自分の不安を解消しようとする心理を表しています。しかし、その束縛は跡を残し、離れられないという矛盾を孕んでいます。
「棲みついた天使は 痛みの鎧」というフレーズは、人間の心の奥深い部分に棲みついている天使のような存在が、実は痛みを伴う鎧であることを示しています。人は、痛みを避けるために、自分を守る鎧を身につけますが、その鎧は同時に痛みをもたらすものでもあります。この矛盾を、歌詞は繊細に描き出しています。
音楽と映画との関係
「形」は、映画『ドールハウス』の世界観とぴったりとマッチした曲です。映画は、人形と人間の関係を描き、人間の心の奥深い部分に迫ります。そのような映画のテーマと、「形」の歌詞が互いに呼応し合うことで、リスナーは、音楽と映像の両方から深い感動を受けることができます。
ZUTOMAYOの音楽は、独特なアートロックスタイルと、意識流的な歌詞で知られています。そのようなスタイルが、「形」においても存分に発揮されており、リスナーは、音楽と歌詞の両方から、人間の心の複雑さと矛盾を深く感じ取ることができます。
歌詞の最後のメッセージ
歌詞の最後には、「ぶっきらぼうなままでいいよ 形があるだけでえらいよ」というフレーズがあります。これは、人間は、完璧でなくてもいいし、自分の形があるだけで立派だというメッセージを伝えています。人は、自分自身を受け入れ、自分の形を大切にすることで、初めて本当の意味で幸せになることができるのかもしれません。
「形」は、ZUTOMAYOの音楽世界と、深い歌詞の意味が融合した素晴らしい作品です。この曲を聴くことで、リスナーは、人間の心の奥深い部分を垣間見ることができますし、自分自身を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。