2025年7月9日、椎名林檎が新曲『実験中』をリリースしました。この曲は、資生堂の美容液ブランド「アルティミューン」とのコラボレーションによって生まれたもので、資生堂の「ストレス解放区」企画のための特別な楽曲です。この企画は「ストレスを解放し、自分自身を生きる」というコンセプトを掲げており、椎名林檎はその世界観にぴったりの音楽を提供しました。

「実験中」歌詞
何も苦に思わない何も彼もおもしろい
僕はやりたいことをなすだけの研究者
絡まっているこの世の確信と目が合いそう
あと一歩でもう僕が宇宙を総べちゃいそう
一日じゃ自分しか分からない
二日経ったら身内が嗅ぎ取る
三日を経て皆もおのずと悟る
ファイト・オアー・フライト
(闘争逃走)
至上の快楽が欲しい
相応の苦悩も求める
期待した通りの戦略通り
今日も溢れるアドレナリン
気になっている彼奴の核心に手が触れそう
小聡明いこの策士めも策に溺れちゃいそう
人目に守られる君はアイドル
上目を跳ね返す君こそスター
色目も捩じ伏せる君だけがカリスマ
アイ・ハブ・ノー・ウェイ・アウト
(再現不可)
ずるいよ到底敵わぬ
龕灯返しも侭ならぬ
規格外のあの人の圏内
何奴も狙えばアドレナリン
ノーリスク=ノーリターン
ハイリスク=ハイリターン
美しさってほんとうは無自覚なもの
人類をその仮説で解いていくのなら
半ば獣の値打ちを尊ぶべしと思うの
須く僕は生涯自然に生きる
本来の知性の役目は
自分を被験者としたこの実験
そう今正に僕は悪魔の証明中
歌詞の世界観
『実験中』の歌詞は、椎名林檎の独特な世界観を存分に表現しています。彼女は「研究者」として、自由意志を追求し、自己実験に没頭する姿勢を歌詞に込めました。「僕はやりたいことをなすだけの研究者」というフレーズは、彼女の自己表現への強いこだわりと、常識にとらわれない自由な精神を象徴しています。
歌詞には、心理学の概念「ファイト・オアー・フライト(闘争逃走反応)」や「アドレナリン」が登場し、人間の本能的な反応や欲求を表現しています。また、「人目に守られる君はアイドル」「上目を跳ね返す君こそスター」といったフレーズでは、社会における「スター」と「アイドル」の違いを鋭く捉え、人間の魅力や存在意義についても考察しています。
音楽とビジュアル
音楽的には、電子音やロック要素が融合した実験的なサウンドが特徴的です。リズムはタイトで、歌詞の世界観を強烈に引き立てています。 accompanying music videoは、赤を基調としたビジュアルで、「ストレス解放区」の世界観を鮮やかに表現しています。映像には、実験装置や猫、スタンプなど、歌詞に登場する要素が散りばめられており、音楽とビジュアルが見事に一体化しています。
椎名林檎の哲学
椎名林檎は、この曲を通じて「美しさとは無自覚なもの」という哲学を提示しています。彼女は、人間の本質的な美しさは、意識せずに自然と発揮されるものだと考えているようです。また、「悪魔の証明中」というフレーズは、彼女が自己実験を通じて、人間の欲望や本性を探求していることを示唆しています。
まとめ
『実験中』は、音楽と哲学が融合した傑作です。椎名林檎の独特な世界観と、資生堂の「ストレス解放区」のコンセプトが見事にマッチし、聴く者を魅了します。この曲は、音楽だけでなく、歌詞やビジュアルも含めて、一つのアート作品として完成されています。椎名林檎の音楽の魅力を存分に味わうことができる一曲です。