マルシィが新曲「フリージア」で音楽シーンに新しい波を巻き起こしています。この曲は、女性視点の失恋ロック・バラードとして、独自の魅力を放っています。
曲の特徴を見てみると、まずそのスタイルが目を引きます。生々しい歌詞とダイナミックなバンド・サウンドが融合し、女性の失恋に伴う複雑で深い感情世界を表現しています。歌詞は、恋愛中の言葉に酔いしれる様子を描き、聴く者をその感情の渦に引き込みます。また、アレンジにおいては、流れるような弦楽器の音色と力強いバンド・サウンドが織りなす、忘れられない聴覚体験を提供してくれます。
制作背景については、マルシィのボーカル兼ギタリストである吉田右京氏が作詞作曲を担当しています。彼は、聴き手が曲全体を通じて物語を感じ取れるようにと、心を込めて制作したといいます。MV は軍司拓実氏がディレクションを務め、吉田美月喜さんと酒井大成氏が出演しています。MV では、相手が頼りないことを知りながらもなお切り離せない女性の苦しみが描かれ、歌詞に想定される甘く切ない物語を演劇的に表現しています。
「フリージア」歌詞
君の抜け殻だきしめて
空の缶を片付けて
ほろ苦い体温の余韻
あたしがダメになっちゃいそう
離れようと思うたび
優しくする君
罪深い人だね
欲しかった言葉は貰えないままだった
愛されたい
あたしじゃだめ?
依存だってしたくてしてないよ
無責任な言葉はいらないのに
嬉しくなってしまう
意地悪な人なのにね
愛おしくて狂おしくて
傷ついて泣いて泣き疲れて
沼から抜け出せない
誕生日を祝い合ったり
君がくれたから開けたピアス
恋人みたいなことしてるけど
そうじゃないし、なれない
離れようと告げた時
泣いてる君
ほんと罪深い人だね
君のせいで彩った
赤色のフリージア
愛されたい
あたしじゃだめ?
好きもかわいいも言ってくれたのに
拗らせて泣いて泣き疲れて
沼から抜け出せない
捕まえられたまま
覚えてないよね
あたしの手握って君のねポケットに
あの瞬間で恋に落としたくせに
思わせぶりしないでよ
「忘れたい」を引きずって
きっとまた会いたくなるんだろうな
拗らせて泣いて泣き疲れて
沼から抜け出せない
愛されたいだけなのにね
さよなら、もうそばにいられないよ
運命も未来も似合わないけど
ずっと大好きだったよ
歌詞意味
マルシィの「フリージア」は、失恋の苦しみを深く表現する歌詞で構成されています。この曲を通じて、女性が恋人との複雑な関係に陥り、苦しみながらも離れられない心境を感じ取ることができます。
冒頭の「君の抜け殻だきしめて / 空の缶を片付けて」は、過去の思い出を大切にしながら、現実を受け入れようとする姿を表しています。「ほろ苦い体温の余韻 / あたしがダメになっちゃいそう」は、彼との過ごした時間の余韻が苦く、精神的に疲れ果てた状態を表しています。
「離れようと思うたび / 優しくする君」は、関係を切り離そうとするたびに、相手の優しさに引き留められる状況を表しています。「罪深い人だね / 欲しかった言葉は貰えないままだった」は、相手に苦しまされながらも、求めていた愛情や言葉を得られなかった悔しさを表しています。
「愛されたい / あたしじゃだめ?」は、純粋な愛の願望を表しています。「依存だってしたくてしてないよ / 無責任な言葉はいらないのに / 嬉しくなってしまう」は、依存したくないにも関わらず、相手の無責任な言葉にも喜びを感じる矛盾した心境を表しています。
最後の「愛されたいだけなのにね / さよなら、もうそばにいられないよ / 運命も未来も似合わないけど / ずっと大好きだったよ」は、愛を求めるだけの気持ちと、別れを余儀なくされる現実を受け入れながらも、いつまでも愛していたことを表明しています。
全体として、「フリージア」の歌詞は、苦しみと葛藤を通じて、愛を求める人間の心を深く掘り下げて描いています。
まとめ
この曲に対する評価や反響も大きいです。専門家からは、恋の応援歌として、マルシィの失恋曲創作の真髄を表現していると評されています。また、一般のファンや聴衆からも大きな期待を集めています。TikTok 上で一部音源が先行配信された際には、多くの人々に支持を受け、曲の完成形への期待感が高まっています。