「巡星」は JO1 のメンバーである白岩瑠姫（RUKI）が歌唱を担当する新曲で、2025 年 8 月 26 日にアニメ映画『アズワン／as one』の公開記念としてデジタルリリースされた。同映画の主題歌として制作されたこの曲は、公開と同時に MV も解禁され、ファンや音楽ファンの間で大きな話題を集めている。JO1 の過去の作品から推測すると、本作も高品質な J-POP サウンドが期待され、RUKI の個性的なボーカルと表現力が楽曲に深い魅力を与えている。
アニメとの関連性
アニメ映画『アズワン／as one』は、宇宙に浮かぶ「巡星」を舞台に、エネルギー問題で長年戦争を続けてきた二つの国が休戦協定を結ぼうとする物語を描く。「巡星」はこの設定に緊密にリンクした歌詞と旋律を持ち、映画の中核となる「平和」「希望」「異なる存在同士の理解」といったテーマを音楽的に表現している。宇宙空間の広大さや、星々の巡る神秘的な世界が楽曲全体に浸透し、聴く人に視覚的なイメージを与える。
歌詞
ねぇ 聴こえてるかな？
キミと出逢って生まれた このメロディ
もう離さないから
繋いだココロに手錠を掛けて
街は少し色付いて
クラウドの切れ間でそっと輝いてく
時をかけるキミとボクが
巡り回るsyncの星
ずっとミライへ走り続けて
巡り回るボクとキミは
空をかける翼ひろげ
もっと遠くへと羽ばたいてmore
そう忘れないから
あの日誓った約束のコト
胸に深く突き刺さる
尖った痛みをボクは信じているから
枯れるほど流したナミダさえ
指折り数えた眠れない夜に溶けてく
ふたりの記憶が離ればなれになる
クラウドの隙間にそっと飛び込んでく
時をかけるキミとボクが
巡り回るsyncの星
ずっとミライへ走り続けていこうよ
巡り回るボクとキミは
空をかける翼ひろげ
もっと遠くへと羽ばたいて
ずっと遠くまで羽ばたいてmoment
more than more
歌詞意味：絆と未来への渦巻く思い
歌詞は「キミ」との出逢いを起点に、深い絆と共に未来へ進む決意を力強く述べている。冒頭の「ねぇ 聴こえてるかな？ キミと出逢って生まれた このメロディ」は、相手への直接的な呼びかけで、二人の関係を象徴する「メロディ」を通じて親密さを強調。「繋いだココロに手錠を掛けて」というフレーズは、決して離れないという強い意志を、少し誇張した表現で伝えている。
中盤では「時をかけるキミとボクが 巡り回る sync の星」と、時間と空間を超えて共に存在する「同期する星」としての関係性を描く。これはアニメの宇宙設定と呼応し、同時に人間関係における「運命的なつながり」を象徴している。また「枯れるほど流したナミダさえ 指折り数えた眠れない夜に溶けてく」という部分は、過去の痛みや困難を回想しつつ、それらが二人の記憶と共に浄化されていく様子を表現。困難を乗り越えることで、より強い絆が生まれるというメッセージが込められている。
サビの「空をかける翼ひろげ もっと遠くへと羽ばたいて more」は、未来への積極的な姿勢を象徴。「翼」や「飛ぶ」というイメージは、束縛を解き放ち、自由に進んでいく可能性を表現しており、アニメの「休戦」という展開が人々に与える希望と重なる。
RUKI の表現力と曲の意義
RUKI は JO1 でも歌唱力とラップスキルを持つメンバーとして知られ、「巡星」ではその声質の魅力を最大限に発揮。繊細な部分から力強い表現まで幅広く届けるボーカルは、歌詞の情感を深く伝え、聴く人を物語の世界へ引き込む。この曲は、RUKI 個人のアーティストとしての成長を証明すると同時に、JO1 の音楽的な幅を広げる重要な作品となっている。アニメとのコラボレーションを通じて、J-POP とアニメ文化の融合をさらに推進し、新たなファン層を獲得する可能性を秘めている。
