クリープハイプの新曲「だからなんだって話」は、2025年10月15日にリリースされ、杉咲花主演の映画『ミーツ・ザ・ワールド』の主題歌として使用されました。この曲は、映画の世界観を反映した歌詞とメロディーで、主人公たちの心の葛藤や成長を描いており、聴く者の心を深く揺さぶります。
歌詞
君の好きなとこなら百個でも千個でもあってだな
でも自分のこととなるともうまるで何も出てこないなんて
そんなベタなこと軽率に言えないんだがこれは言える
君を好きな自分ならちょっと好きかも
空見上げた 青が綺麗 だからなんだって話
いなくなったらいなくなったでいたってことがあふれてる
そういう日々の真ん中に空いた穴から飛び立っていけ
鳥になれたら風に乗れたらどこかでまた見つけてね
そのときこの「穴」はやっと「空」になる
君の好きなところが一つ増えてしまう
自分の嫌なとこなら百個でも千個でもあってだな
でも君のこととなるともうまるで何も出てこないなんて
話せば長くなるからこうして歌ってるわけですが
それはそれで短くてやっぱ足りない
空見上げた顔が綺麗 いかん忘れられないかも
卑屈な理屈ホント窮屈そこから出してくれたこと
こういう日々の先に続く道を走っていけ
たまに迷って ダメになったら 立ち止まって見上げるね
そのときそのどこかと繋がる空
自分の嫌なところが一つ消えて
雲流れた 青が綺麗 だからなんだって話
歌詞意味
この曲の歌詞は、愛する人との関係と、自分自身との関係を対比させることで、恋愛における矛盾と自己成長を表現しています。例えば、歌詞の冒頭で「君の好きなとこなら百個でも千個でもあってだな でも自分のこととなるともうまるで何も出てこないなんて」と歌われていますが、これは相手の良さを簡単に挙げられるのに、自分の良さを挙げられないという、多くの人が経験する自己嫌悪を表現しています。しかし、そのような中で「君を好きな自分ならちょっと好きかも」という一節は、相手を愛することで、少しずつ自分自身を好きになることができるという希望を歌っています。
また、「空見上げた 青が綺麗 だからなんだって話」というフレーズは、日常の中でたまに感じる小さな幸せや美しさに気づくことの重要性を歌っています。空を見上げて青い空を感じるというシンプルな行為を通じて、心を落ち着かせ、前を向く力を与えてくれます。
さらに、歌詞には「いなくなったらいなくなったでいたってことがあふれてる そういう日々の真ん中に空いた穴から飛び立っていけ」という一節があります。これは、相手がいなくなったことで初めてその存在の大きさに気づくという経験を歌っています。そして、その空いた穴から新しい一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。最後には、「そのときこの『穴』はやっと『空』になる 君の好きなところが一つ増えてしまう」と歌われ、相手を愛することで、自分自身の心の成長と変化を描いています。
まとめ
この曲は、恋愛の喜びと苦しみ、自己嫌悪と自己成長を繊細に表現しており、聴く者の心に深く響きます。クリープハイプの独特なメロディーと尾崎世界観の詩的な歌詞が、映画『ミーツ・ザ・ワールド』の世界観と見事にマッチし、物語をより深く表現しています。この曲を聴くことで、私たちも自分の嫌なところを受け入れ、少しでも自分自身を好きになることができるかもしれません。
