HoneyWorksが2026年1月22日配信のNetflixアニメ映画『超かぐや姫!』のために書き下ろした新曲『私は、わたしの事が好き。』は、月から舞い降りた(自称)アイドル・かぐやの“開幕の1曲”として登場する。軽快なバンドサウンドに乗せて、自己肯定感をストレートに叫ぶセリフ調の歌詞が特徴。予告編前半で流れた瞬間、SNSでは「朝から頭の中がカチコチだるい」がトレンド入りするほどの中毒性を発揮した。プロデューサーのshitoは「“自分を好き”って言うのは、照れくさいじゃないですか。でも照れずに言っちゃう子の方が強い。そんな強さを、かぐやちゃんが歌ってくれた」と語っている。

歌詞
朝起きて今日は何しよう
好奇心抑えらんない
踊り出すハートは制御不可能
テンプレは丸めて捨てて
スキップで踏んづけちゃおう
地球全部塗り替えちゃおう
カチコチはだるいしまじ無理!
そんなんソッコーイチ抜け!
あっかんべーなんだが
上等!
心拍数上げて生きようよ
退屈奪っていこうよ
ウザいのも沼って
好きになっちゃうよ✩
完璧キャラ無理ゲー知らんぷり
可愛すぎちゃってグランプリ
Ah 何でも知りたい味見したい
誰も止められやしない
歌わずにはいられない
歌詞意味
冒頭の「朝起きて今日は何しよう/好奇心抑えらんない」は、まだ何も始まっていない朝の“ゼロ地点”からスタート。ここで大事なのは“何をするか”ではなく“何をしたいか”であること。
「テンプレは丸めて捨てて/スキップで踏んづけちゃおう」は、世間にあらかじめ敷かれたレール(テンプレート)を丸めてゴミ箱へ放り込む行為。スキップで踏みつけるという暴力性が、自由への第一歩だと歌っている。
「カチコチはだるい/そんなんソッコーイチ抜け」は、硬直した価値観から即脱出。関西弁で“イチ抜け”と言ってしまう速さこそ、かぐや流の“自己愛”。
サビ直前の「心拍数上げて生きようよ/退屈奪っていこうよ」で視点は外へ。自分を好くこと=心拍を上げることが、他人の退屈さえも奪う“攻撃的な善意”に転化する。
最後の「歌わずにはいられない」は、感情の最高地点で言葉が旋律に変わる瞬間。つまり“自己肯定”は黙っていられないほどの衝動であり、それを歌にしてしまうのがかぐや(=HoneyWorks)の解答なのだ。
まとめ
『私は、わたしの事が好き。』は、ただ明るいだけの応援歌ではない。朝起きたときに“今日何しよう?”と呟ける余白、テンプレを丸める勇気、そして誰かの退屈さえも奪ってしまうほどの“自己肯定爆発”を、HoneyWorksは軽やかなバンドサウンドで届ける。かぐやが地球に降り立った理由は、まだ誰にもわからない。でもこの一曲を聴けば、自分を好くこと=世界を塗り替えることだと信じさせてくれる。2026年1月、映画本編で流れる完全版に耳を澄まそう。きっと、あなたも「歌わずにはいられない」と口ずさんでいるはずだ。