2025年9月11日、星導ショウが新曲「シビルアイ」をリリースしました。この曲は、煮ル果実様が作詞・作曲・編曲を手がけ、ANYCOLOR, Inc.より全1曲、収録時間が02:59のシングルとして配信されました。
歌詞
燻らせた紫煙に
抱いてた才も解も
狂わせられた挙げ句
自己を見失っていた
そんな風に深淵に
惑う誰も彼も
磔にする聖人捜し
睨み合っている
Civil Eye
誰の眼にも映らない
この実世界は際限ない価値で
埋め尽くされている
見据えていきたい
朽ち果てゆく機能美を
代わりが無い筈の物も
代わる様を
闇雲な私怨で
害した何もかもを
元通り金輪際過去
虫が良すぎるでしょう
そんな風に終演は
あっという間でも尚も
ハリボテだと認められず
足掻くだけだとしても
望まれないと思う事すらも
望まれないと思えばいい
指名手配犯を捜す様に
意味を求め漂う紙鳶
Civil Eye
誰の眼にも映らない
この世 世界は際限ない哀で
満ち溢れているんだ
見定めていたい
虚飾者らの無防備を
変わらない街並みだって
変わっていくだろう
Civil Eye
誰の眼にも映らない
この実世界は再現無い価値で
埋め尽くされている
見据えていきたい
朽ち果てゆく機能美を
代わりなんて居ないと云ってよ
Civil Eye
君の眼には映らない？
そう不出来だが大言じゃない
葦を抱く生き物
痺る愛
見付けたなら囁いて
この時代が次代となる
その前に
代わりが無い筈の物へ
代わる様を
最前席で
歌詞意味
「シビルアイ」の歌詞は、深い哲学的な意味を孕んでおり、聴く者を思わず深く考えさせてしまいます。歌詞の冒頭、「燻らせた紫煙に 抱いてた才も解も 狂わせられた挙げ句 自己を見失っていた」というフレーズから、何かに惑わされ、自分の才能や理解力を失い、自己を見失う様子が描かれています。まるで、深い霧に包まれた森の中で、自分の道を見失ったかのように。
そして、「そんな風に深淵に 惑う誰も彼も 磔にする聖人捜し 睨み合っている」と続き、深淵に惑う人々が、救いを求めて聖人を探し、しかし互いに睨み合うという矛盾した状況が描かれます。これは、私たちが抱える内面の葛藤や、社会における人間関係の複雑さを象徴しているのかもしれません。
「Civil Eye」というフレーズが繰り返される中で、「誰の眼にも映らない この実世界は際限ない価値で 埋め尽くされている」と歌われます。この「Civil Eye」とは、私たちが普段見落としてしまうような、この世界の本当の価値を見抜く力のようなものかもしれません。実世界には、私たちが気づいていない無限の価値が隠されており、それを「Civil Eye」で見据えていきたいと歌われます。
さらに、「代わりが無い筈の物も 代わる様を」という歌詞には、どんなに貴重で替えの効かないものでも、時間の流れの中で変わりゆくという現実が込められています。それは、私たち自身の存在も含まれるかもしれません。私たちが大切に思っているもの、そして私たち自身も、時代の流れの中で変化し、やがては朽ち果てていく。しかし、その変化の過程そのものが、機能美とも言えるものを持っているのかもしれません。
「闇雲な私怨で 害した何もかもを 元通り金輪際過去 虫が良すぎるでしょう」という歌詞には、過去の恨みや怒りによって傷つけたもの全てを、元通りにはできないという現実が描かれています。過去に戻ることはできないし、傷つけたもの全てを修復することはできない。それは、私たちが受け入れなければならない事実です。
「そんな風に終演は あっという間でも尚も ハリボテだと認められず 足掻くだけだとしても」と続き、人生の終演はあっという間に訪れるけれども、私たちがそれをハリボテだと認めずに、最後まで足掻くしかないという切ない現実が歌われます。私たちがどれだけ現実を認めたくないと思っても、時間は止まらず、人生は終焉を迎えます。
「望まれないと思う事すらも 望まれないと思えばいい 指名手配犯を捜す様に 意思を求め漂う紙鳶」という歌詞には、望まれないと思われることに対しても、それを望まれないと思えばいいという開き直りと、その中から意味を求め続けるという姿勢が描かれています。指名手配犯を捜すように、漂う紙鳶のように、意味を求め続ける私たちの姿が、この歌詞には込められているのです。
「Civil Eye 誰の眼にも映らない この世 世界は際限ない哀で 満ち溢れているんだ」という歌詞には、この世界が無限の哀で満ち溢れていると歌われます。それは、私たちが生きていく中で感じる悲しみや苦しみを指しているのかもしれません。しかし、その中で「虚飾者らの無防備を」見定めたいと歌われ、虚飾を剥ぎ取った、本当の姿を見据えることが大切だと歌っています。
「変わらない街並みだって 変わっていくだろう」という歌詞には、どんなに変わらないと感じられるものでも、時間の流れの中で変わりゆくという現実が描かれています。私たちの周りの環境も、私たち自身も、常に変化し続けています。
「Civil Eye 君の眼には映らない？そう不出来だが大言じゃない 葦を抱く生き物 痺る愛 見付けたなら囁いて」という歌詞には、君の眼には映らないかもしれないけれど、葦を抱くような小さな生き物の痺れるような愛を見つけることができたら、囁いて欲しいと歌われます。それは、私たちが見落としがちな、小さなけれども大切な愛を見つけることを願っているのかもしれません。
そして、「この時代が次代となる その前に 代わりが無い筈の物へ 代わる様を」という歌詞には、この時代が次の世代に変わる前に、替えの効かないものさえも変わりゆくという現実が描かれています。それは、私たちが大切に思っているものも、時代の流れの中で変わりゆくことを受け入れることを意味しているのかもしれません。
最後に「最前席で」というフレーズで締めくくられます。それは、この変化し続ける世界の中で、最前線で生きていくことを意味しているのかもしれません。どんなに困難や葛藤が伴うとしても、最前線でこの世界を見据え、生きていくことが大切だと歌っています。
まとめ
星導ショウの「シビルアイ」は、私たちが生きていく中で直面する深淵や葛藤、変化や現実を、鋭い言葉で描き出しています。この曲を聴くことで、私たち自身が抱える内面の世界を照らし出し、この世界を見据える「Civil Eye」を手に入れることができるかもしれません。この曲は、私たちに深い思考を促し、この複雑で変化し続ける世界の中で、どのように生きていくべきかを問いかけています。
