曲の紹介
「愛言葉V(あいことば ファイブ)」は、DECO*27 が2026年2月14日に投稿した初音ミクオリジナル曲。2009年のデビュー作「愛言葉」から始まった同名シリーズの第5作にして、16年間の集大成を飾る記念的楽曲である。
同日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された初音ミク3Dワンマンライブ「デコミク LIVE starring 初音ミク『Hello』」において先行披露され、会場とネット上に衝撃を与えた。アレンジを手掛けるのは、DECO*27がボカロPとして活動する原点とも言える kz(livetune)。シリーズの"始まり"と"現在"を象徴する再タッグは、本作の歴史的意義を一層高めている。
ギターには「ラビットホール」「ボルテッカー」に続き tepe が参加。映像は OTOIRO が制作し、シリーズのテーマである"感謝"を、プレゼントと手紙をモチーフに描き出している。特に、これまでのヒット作(「キメラ」「サラマンダー」「ラビットホール」「モニタリング」など)の歌詞やメロディが散りばめられており、ファンにとっては"愛言葉の歴史そのものを巡る旅"とも言える仕掛けが満載だ。
歌詞
ねえいくつ夢に出会った?
そのいくつを叶えた?
次の旅へ行こうか
わっはー We're おニューなキメラ
そのいくつを叶えた?
次の旅へ行こうか
わっはー We're おニューなキメラ
一人じゃダメなら 二人になればいい
一緒ランド作りっこしよ
おすわりしてても じれったくなるんでしょ
だったら進むだけ それでいいじゃん
一緒ランド作りっこしよ
おすわりしてても じれったくなるんでしょ
だったら進むだけ それでいいじゃん
君が
何回だって想うから
何回だって歌うよ"39"
何回だって聴いてね 約束ね
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉は終わらせない
何回だって想うから
何回だって歌うよ"39"
何回だって聴いてね 約束ね
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉は終わらせない
僕は
何回だって変わるけど
何回だって歌うよ"39"
何回だっておいでよ ここにいる
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉はいつまでも
ありがとう
何回だって変わるけど
何回だって歌うよ"39"
何回だっておいでよ ここにいる
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉はいつまでも
ありがとう
例えば 君が消えてしまうなら
例えば 僕はやめてしまうでしょう
例えば そんなのはごめんなの
だからさ これからも戦うみょん
例えば 僕はやめてしまうでしょう
例えば そんなのはごめんなの
だからさ これからも戦うみょん
ああああ
ポップとロックでハイ&ロー サイコなチャンバラやってんのん
あたしまだまだまだまだまだまだまだまだやれる 決まってんの
届いたテレパシ やっと会えた
やあ ちゃんと見えてるかい
ポップとロックでハイ&ロー サイコなチャンバラやってんのん
あたしまだまだまだまだまだまだまだまだやれる 決まってんの
届いたテレパシ やっと会えた
やあ ちゃんと見えてるかい
声が好き …バカ。
顔が好き …バカ。
バカだもん これだけは一生言うんだもん
…バカ。
顔が好き …バカ。
バカだもん これだけは一生言うんだもん
…バカ。
君が
何回だって想うから
何回だって歌うよ"39"
何回だって聴いてね 約束ね
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉は終わらせない
何回だって想うから
何回だって歌うよ"39"
何回だって聴いてね 約束ね
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉は終わらせない
僕は
何回だって変わるけど
何回だって歌うよ"39"
何回だっておいでよ ここにいる
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉はいつまでも
ありがとう
何回だって変わるけど
何回だって歌うよ"39"
何回だっておいでよ ここにいる
きっと1からゴールへ その先だって
君がやめらんない 愛言葉はいつまでも
ありがとう
好好好のラブ連単 君としたいことがいっぱい
サラマンダー ホットが良くない?やっぱ大成功
もうやっぱアピってラビったらいいじゃん
サッドな愛も 歌ったらいいじゃん
みっともないけど 嫉妬しちゃうけど どうか許してね
サラマンダー ホットが良くない?やっぱ大成功
もうやっぱアピってラビったらいいじゃん
サッドな愛も 歌ったらいいじゃん
みっともないけど 嫉妬しちゃうけど どうか許してね
どんな歌だってずっと 君と届け続けるよ
歌詞意味
「39(サンキュー)」——言葉の魔法とサンキューの連鎖
歌詞の核をなす「39」は、初音ミクの「ミク」からの語呂合わせと、「Thank You(サンキュー)」を掛けたDECO*27の代名詞的な言葉遊び。これが「何回だって歌うよ」と繰り返されることで、「感謝し続ける」という創作者の存在意義そのものが表現されている。
「きっと1からゴールへ その先だって」というフレーズは、単なる"スタートからゴールまで"ではなく、「ゴールを超えてさらに先へ」という永遠の連続性を示唆している。これは2009年の第1作から2026年の第5作まで続いてきた16年間の軌道であり、これから先も終わらない旅の宣言でもある。
「愛言葉は終わらせない」——シリーズの存在論
「君がやめらんない 愛言葉は終わらせない」は、DECO*27とファン、そして初音ミクとの相互依存関係を露骨に描いたフレーズ。ここでの"愛言葉"はもはや曲名ではなく、彼らの間で交わされてきた全ての音楽、言葉、感情の総体を指す。
「例えば君が消えてしまうなら/僕はやめてしまうでしょう」というブレたくない本音は、人気クリエイターとしての立場を超えた、一人の人間としての純粋な畏れを吐露している。しかし「そんなのはごめんなの/だからさこれからも戦うみょん」と切り替える姿勢は、ファンへの責任感と愛情が生む悲壮なまでのポジティブさである。
過去作へのオマージュ——音楽的系譜の可視化
歌詞は過去のヒット作への言及で満ちている。
-
「We're おニューなキメラ」→ 2023年「キメラ」
-
「一緒ランド」→ 2022年「ラビットホール」の「一緒あそぼ」
-
「サラマンダー」→ 2023年「サラマンダー」
-
「アピってラビったらいいじゃん」→ 「ラビットホール」と「アピール」
これらは単なる自引用ではなく、「君に歌ってほしい歌 まだあるや/ねえ全部いけるかな」という問いかけへの答えとして機能している。ファンが過去の曲を思い出し、今この曲と重ね合わせることで、16年分の"愛言葉"が一度に共振する仕掛けとなっている。
「好好好のラブ連単」——言葉遊びの極致
「好好好(ハオハオハオ)のラブ連単」は、中国語の「好(ハオ=良い)」を三回重ねた「很好(ハオハオ)」を更に強調した表現と、「ラブレター(Love Letter)」を掛けた言葉遊び。「連単(れんたん)」は"連続した単語"を意味し、愛の言葉をひたすら綴り続ける(=連単する)ラブレターという、DECO*27らしい多言語的な韻踏みとなっている。
「ポップとロックでハイ&ロー/サイコなチャンバラやってんのん」は、DECO*27の音楽的変遷を自ら表現。「乙女解剖」のようなポップスから「ラビットホール」のようなロック、そして「モニタリング」のようなサイコな世界観——全てが「君としたいこと」であり、これからも「どんな歌だってずっと届け続ける」という創作の多様性と不変の愛を示している。
「…バカ。」——愛の究極形態
サビ間奏の「声が好き …バカ。/顔が好き …バカ。」は、デコラップ(DECO27特有の早口ラップ)の文体を用いつつ、最もシンプルで最も強烈な愛の告白となっている。「バカだもん これだけは一生言うんだもん」という幼さと真剣さの同居した表現は、シリーズ初期の「愛言葉」や「愛言葉Ⅱ」の青さと、現在の成熟したDECO27が出会ったタイムレスなラブソングの本質を象徴している。
まとめ
「愛言葉V」は、2009年から続くシリーズの"完結編"として書かれながら、「終わらせない」という矛盾を核心に据えた稀有な楽曲である。kzによるアレンジは初期の透明感を呼び起こしつつ、tepeのギターとOTOIROの映像が現在のDECO*27の充実を示している。
「39(サンキュー)」という呪文のように繰り返される感謝は、もはや創作者とリスナーの関係を超えた、「君がいるから僕がいる」という存在論的な連帯の表明となっている。過去の全てのヒット作がこの一曲に還元され、そしてこれから先も「その先だって」続いていく——それが「愛言葉」という名の永遠のレンメイ(連盟)なのだ。
16年分の「ありがとう」が詰まったこの曲は、DECO*27と初音ミク、そして全てのファンにとっての、終わらないバレンタインのプレゼントである。
MV
楽曲情報
曲名:愛言葉V(あいことば ファイブ)
作詞・作曲:DECO*27
編曲:kz(livetune)
ギター:tepe
動画:OTOIRO
唄:初音ミク
投稿日:2026年2月14日
初披露:デコミク LIVE starring 初音ミク「Hello」(国立代々木競技場第一体育館)
曲名:愛言葉V(あいことば ファイブ)
作詞・作曲:DECO*27
編曲:kz(livetune)
ギター:tepe
動画:OTOIRO
唄:初音ミク
投稿日:2026年2月14日
初披露:デコミク LIVE starring 初音ミク「Hello」(国立代々木競技場第一体育館)
