にじさんじが2026年5月に設立8周年を迎え、その記念すべき年の節目として開催された「にじさんじフェス2026」。そのスペシャルステージ「にじさんじ 8th Anniversary LIVE CONCERTO」Day1で、月ノ美兎、アンジュ・カトリーナ、リゼ・ヘルエスタ、フレン・E・ルスタリオ、ヤン ナリ、石神のぞみ、ペトラ グリン、狂蘭メロコの8名が共通衣装で披露した新曲「Our Stage」が、ライブ当日の興奮が冷めやらぬ5月17日0:00よりデジタル配信を開始した。にじさんじの「今」と「未来」を象徴するライバーたちが一堂に会し、8年の歴史とこれからの物語を紡いだ特別な楽曲の歌詞を、深く解釈していく。

楽曲紹介
「Our Stage」は、にじさんじフェス2026のCONCERTO Day1において、出演ライバー全員が共通衣装で歌唱したフェス限定のスペシャル楽曲として制作された。8周年という節目にふさわしく、「にじさんじ」という舞台そのものをテーマに掲げ、過去の軌跡と未来への希望を歌い上げる構成となっている。楽曲はキャッチーなメロディラインと、ライブでの一体感を重視したアップテンポなサウンドで、会場に集まったファンを熱狂の渦に巻き込んだ。配信リリースはライブ当日に発表され、日付が変わる瞬間から各ストリーミングサービスで聴取可能となったファン待望の1曲だ。
歌詞
Whoa-oh oh oh
Whoa-oh oh oh
ふるえる 手を温めるように
記憶 私の背中おしてく
まだ聞こえる
あの日の君の名前 (呼ぶよ)
後ろをすぐに 走って追いかける
Whoa-oh oh oh
歌うように 跳ねる One step
Whoa-oh oh oh
走り出して 照らされる Dream
明日を照らす Light
歌声を響かせよう
夢を乗せ We Rise
まだ終わらない
未来を紡ぐまで
Whoa-oh oh oh
想い込め 願う I pray
Whoa-oh oh oh
始まりと告げゆく Our stage
夜は怖くなってた
こんな気持ちはいらない
一歩歩く 月明かり
星が降るこの道
振り返るの (呼び返すの)
どれだけの (日々を過ごした)
記憶は綺麗で
Whoa-oh oh oh
(思い出すの)
歌うように 跳ねる One step
Whoa-oh oh oh
(空を見上げ 空を見上げ)
走り出して 照らされる Dream
明日を照らす Light
歌声を響かせよう
夢を乗せ We rise
まだ終わらない
未来を紡ぐまで
遠く 優しく
君の声が届く
彼方まで この空の下で
Yeah 涙はもうない
Yeah 共に進んで
Yeah どこまでも飛んで行きたい Oh yeah
重ねる夢に
君と掲げてきた誓い
Whoa-oh oh oh
想い込め 願う I pray
Whoa-oh oh oh
始まりと告げゆく Our stage
(La la la la la)
Whoa-oh oh oh
Keep on shining Keep on shining
(La la la la la)
Whoa-oh oh oh
自由に羽ばたいていく Our stage
歌詞意味解釈
「ふるえる 手を温めるように」〜過去の記憶と背中を押す力
オープニングから、楽曲は「ふるえる手」という繊細な情景を提示する。これは新しい舞台に立つ前の緊張や、不確かな未来への不安を象徴しているように見える。しかし次の瞬間、「記憶 私の背中おしてく」と、過去の経験やファンとの思い出が背中を押してくれる力として描かれる。そして「まだ聞こえる あの日の君の名前」と、デビュー当初や活動の中で出会った大切な人々の声が、今も心に響き続けていることを歌う。にじさんじの8年間は、多くのライバーの加入や卒業、そしてファンとの出会いと別れが重なってきた歴史だ。その中で「呼ぶよ」という掛け声と共に「後ろをすぐに 走って追いかける」という行動力が、過去を振り返るだけでなく、前へ進む意志を示している。
「歌うように 跳ねる One step」〜軽やかな一歩と夢への疾走
サビ前のこのフレーズは、歌唱そのものを「跳ねる」という動作に重ね合わせることで、音楽表現の喜びと自由さを表現している。「歌うように」という修飾は、自然体で無理のない、心から湧き上がる表現の姿勢を示唆する。そして「走り出して 照らされる Dream」と、動き出した先に夢が光を放って待っているという構図は、にじさんじの活動そのものが「走り続ける」ことで初めて見えてくる景色であることを物語っている。夢は待っているのではなく、走り出した者にだけ照らし出される存在なのだ。
「明日を照らす Light」〜光と歌声の連鎖
サビの核心部分である「明日を照らす Light / 歌声を響かせよう」は、にじさんじという集団の本質を見事に捉えている。彼ら彼女らは配信という形で「歌声」を届け、それがファンの明日を照らす「Light」となる。そして「夢を乗せ We Rise」は、個々の夢を乗せて集団として上昇していく、まさに「にじさんじ」というブランドの象徴的な表現だ。「まだ終わらない / 未来を紡ぐまで」というフレーズは、8周年が節目でありながら決して終点ではない、これからも物語を紡ぎ続けるという強い意志を表明している。
「夜は怖くなってた」〜弱さの肯定と月明かりの導き
2番の入りで曲は一転、内面の脆さを曝き出す。「夜は怖くなってた / こんな気持ちはいらない」と、活動の中で感じた孤独や不安を正直に吐露する。だがその直後に「一歩歩く 月明かり / 星が降るこの道」と、暗闇の中でも自然が導きの光を与えてくれる情景が広がる。これはファンや仲間からの支援を、詩的な自然描写として昇華したものだ。「振り返るの (呼び返すの) / どれだけの (日々を過ごした) / 記憶は綺麗で」と括弧書きで補足される部分は、過去を振り返る行為そのものが、今の自分を呼び戻してくれる力になっていることを示している。8年分の「綺麗な記憶」が、現在の活動を支える柱となっているのだ。
「遠く 優しく 君の声が届く」〜ファンとの絆と共に進む誓い
ブリッジ部分は楽曲の感情的なクライマックスを担う。「遠く 優しく / 君の声が届く / 彼方まで この空の下で」と、物理的な距離を超えて声が届くという描写は、VTuberという配信媒体の特性そのものを歌っている。画面越し、時差越しで「彼方まで」届くファンの声が、ライバーたちの力となる。そして「Yeah 涙はもうない / Yeah 共に進んで / Yeah どこまでも飛んで行きたい」と、三連続のYeahで感情を高め、涙を越えて共に前へ進む決意を表明する。「重ねる夢に / 君と掲げてきた誓い」は、ライバーとファンが互いの夢を重ね合わせ、一緒に掲げてきた約束を指している。にじさんじの8年は、まさにこの「重ねる夢」の積み重ねの歴史だ。
「Keep on shining」〜終わりなき舞台への幕開け
アウトロの「Keep on shining Keep on shining」は、自己励起でありファンへのエールでもある。光り続けること、輝き続けることを繰り返し唱えることで、楽曲のテーマである「Our Stage」の永続性を強調する。そして「自由に羽ばたいていく Our stage」で締めくくられ、8周年の舞台は新たな始まりの幕開けに過ぎない、これからも自由に羽ばたき続けるという壮大な展望が示される。
まとめ
「Our Stage」は、にじさんじ8周年の節目に誕生した、過去と未来を繋ぐ架け橋のような楽曲だ。歌詞の随所に見られる「記憶」「声」「光」「夢」といったキーワードは、VTuberという活動形態の本質、そしてファンとライバーが共に歩んできた8年の軌跡を象徴している。弱さを見せることで強さを生み、過去を振り返ることで未来への力を得るという構造は、にじさんじという集団が培ってきた「共感」と「成長」の物語そのものだ。CONCERTO Day1の舞台で8名のライバーが共通衣装で歌い上げたこの曲は、にじさんじの歴史の1ページであり、同時に新たな章の始まりを告げる宣言となった。配信リリースされた今、改めて耳を傾けることで、彼ら彼女らとファンが紡ぐ「Our Stage」の物語は、まだまだ続いていく。