楽曲紹介
「EMBRACE」は、人気ゲーム『あんさんぶるスターズ!』のユニット「Eden」が歌う新曲。2026年6月13日にリリースされた。作詞は児玉さおり、作曲はNhato(Otographic Music)が担当。英語と日本語が織り交ぜられた歌詞が特徴で、希望と絆、そして「今」という瞬間を大切にするメッセージが込められている。
タイトルの「EMBRACE」は「抱きしめる」「受け入れる」という意味。楽曲全体を通じて、困難を乗り越えてきた仲間との絆を確かめ合い、新たな旅立ちへ向かう決意を歌い上げている。特に「永遠ではない今を、心に刻んで生きる」というフレーズは、儚さと強さが同居するEdenらしい世界観を体現している。

歌詞
I've been waiting for this moment all along…<
今、新しい希望の夜明け
with you
Embrace the moment
辿り着く朝は突然 ここだったかと気付くんだ
慣れない手つきで祈る気分で そっと受け止める
出会い泣き笑い 歩いて
これたこと
僕らは永遠みたいな
今を
互いの瞳に焼き付け
生きる
そして道は続くと
否応なしに流れていく毎日へ
手を振る君の光を連れて 次の旅立ちへ
広がる世界 怖れず
どこまでも
僕らは永遠ではない
今を
繰り返し心に刻んで
生きる
何もかもが全部
愛しくなる今日に
君がいて良かった 君で溢れているよ
かけがえない
出会い
何度も刻む
Delight
僕らは永遠みたいな
今を
互いの瞳に焼き付け
生きる
僕らは永遠ではない
今を
繰り返し心に刻んで
生きる
I've been waiting for this moment all along…<
僕らは永遠みたいな
今を
with you
目映い希望の
Embrace
歌詞意味解釈
「I've been waiting for this moment all along… / 今、新しい希望の夜明け」
冒頭の英語フレーズは、長い間待ち望んでいた瞬間がついに訪れたことを告げる。夜明けは新しい始まりの象徴であり、暗い夜を乗り越えた先に希望が見えている。Edenの世界観において、これは過去の困難や試練を経て、ついに辿り着いた境地を表している。
「辿り着く朝は突然 ここだったかと気付くんだ」
長い旅路の末、目的地に到着したときの驚きと安堵。目的地は遠い場所にあると思っていたが、気づけば「ここ」にあったという表現は、大切なものはいつも身近にあったという気づきを示唆している。慣れない手つきで祈る気分で受け止めるという描写は、得難い成果への畏敬の念を表現している。
「出会い泣き笑い 歩いて これたこと」
「出会い」「泣き」「笑い」という三つの言葉が並ぶことで、人間関係の全ての側面が詰まっている。喜びも悲しみも、全てがこの場所まで歩いてくるための糧となった。短いフレーズに、長い時間の重みが凝縮されている。
「僕らは永遠みたいな今を / 互いの瞳に焼き付け / 生きる」
このフレーズは楽曲の核心部分。「永遠みたいな今」という表現が興味深い。永遠ではないのに、永遠のように感じられる瞬間がある。それは、相手の瞳に自分の存在を焼き付けることで、時間を超越した繋がりを感じているからだ。互いを見つめ合う行為は、言葉を超えた確かな絆の証明となる。
「そして道は続くと / 否応なしに流れていく毎日へ」
美しい瞬間を共有した後、再び現実の時間が動き出す。道は続く、そして時間は止まらない。しかしここで歌詞は「手を振る君の光を連れて」と続く。別れは悲しいものではなく、相手からもらった光を胸に、次の旅立ちへ向かう希望に満ちたものとして描かれている。
「僕らは永遠ではない今を / 繰り返し心に刻んで / 生きる」
「永遠みたいな今」と「永遠ではない今」の対比が楽曲の構造を支えている。前者は感覚的な永遠、後者は認識としての儚さ。両方を受け入れて「繰り返し心に刻む」ことで、有限の時間をいかに豊かに生きるかというメッセージが示される。
「何もかもが全部 愛しくなる今日に」
「愛しくなる」という表現は、単に「愛しい」という状態ではなく、変化の過程を含んでいる。今日という日に、全てのものが愛しく感じられるようになる。それは「君がいて良かった」という感謝の気持ちから生まれる。相手の存在が世界を変え、全てを愛おしいものにしてくれる。
「かけがえない 出会い / 何度も刻む / Delight」
「かけがえない」という言葉の後に「何度も刻む」という対照的な表現が続く。かけがえないものは一度だけのはずなのに、何度も何度も心に刻む。それは、大切な記憶は繰り返し思い返し、深く深く刻み込んでいくものだという意味合いだ。「Delight」という英語は、単なる喜び以上の、満たされた幸福感を表す。
「目映い希望の / Embrace」
「目映い」は眩しくて見つめられないほどの輝き。そんな希望を「Embrace」——抱きしめる。眩しすぎるものを直視し、受け入れ、抱きしめる。それは困難を恐れず、希望に向かって進む強い意志の表れである。
まとめ
「EMBRACE」は、Edenの世界観を体現した楽曲である。永遠ではない「今」をいかに大切に生きるか、そして限りある時間の中でいかに深い絆を築くかという問いが、美しい歌詞とメロディーに乗って展開される。
「永遠みたいな今」と「永遠ではない今」の二つのフレーズが繰り返されることで、儚さと永遠性の間で揺れる人間の心情が描かれている。だが最終的に、そこに「君」がいることで、有限の時間が無限の価値を持つようになる。
「Embrace」というタイトルが示すように、この楽曲は単に過去を振り返るのではなく、今この瞬間を確かなものとして受け入れ、次の一歩へ踏み出す勇気を与えてくれる。それはEdenのメンバーたちが持つ「楽園」を創造する力そのものであり、聴く者の心にも新しい希望の夜明けをもたらす一曲となっている。