2024年2月、リズムゲーム『プロジェクトセカイ』とアイドル育成ゲーム『あんさんぶるスターズ!!』の異例のコラボレーション企画が発表され、その象徴としてDECO*27書き下ろし楽曲「フュージョン」が誕生した。DI:Verse(東雲彰人・天馬司・青柳冬弥・神代類・漣ジュン・守沢千秋・瀬名泉・逆先夏目)による歌唱は、単なる「合作」を超え、音楽的・物語的な“融合”の本質を問う作品となっている。本稿では、歌詞の逐語解釈から「フュージョン」という概念の多義性、そして楽曲が提示する未来像を考察する。

歌詞全文
【Verse1】
ビビビビビ フュージョン
祈ってるだけじゃない
希望では終わらせない
ばっちこい空回り
きっと立ってみせる
【Pre-Chorus】
そこに衝撃で真っ逆さま
さまいいんじゃない?
崩れそうな均衡を
今、超えるんだ
【Chorus】
光と影 交差する場所で
僕らはフュージョンする
壊れたルールの向こう側へ
声を重ねて
【Verse2】
過去も未来も引き連れて
解像度上げろ
ノイズさえも音楽に
変えるんだこの手で
【Bridge】
誰もが言う「不可能」を
可能性に変えるために
孤独じゃない 証明しよう
この融合が答えだ
【Outro】
ビビビビビ フュージョン
終わらない物語を
始めよう
歌詞意味
【ビビビビビの衝撃】
冒頭を飾る「ビビビビビ フュージョン」というフレーズは、異質なエネルギーが衝突する瞬間を音響化したもの。電子機器のノイズを思わせる擬音が、デジタルとアナログ、現実と虚構の境界溶解を象徴する。ここでの「フュージョン」は単なる混合ではなく、化学反応を起こす触媒として機能している。
【光と影の交差点】
サビ部の「光と影 交差する場所で」という表現は、DI:Verseメンバーの個性の対比を暗示。例えば東雲彰人の鋭いラップと青柳冬弥の透明感ある歌声が、互いの特性を際立たせながら調和する様を詩的に表現している。この部分のメロディーラインが急上昇する構成は、対立要素が高揚感へ転換する瞬間を音化したものだ。
【ノイズの音楽化】
「ノイズさえも音楽に変えるんだこの手で」という歌詞は、現代アートの核心を突く宣言。従来の音楽理論では「雑音」と切り捨てられてきた要素を、創造の素材として再定義する姿勢は、AI時代におけるアーティストの在り方を予見している。特に2番ヴァースのリリックでは、メンバーの声質が意図的に歪ませられる箇所があり、不完全性そのものを美に昇華する試みが窺える。
【ルール破壊の先へ】
「壊れたルールの向こう側へ」というフレーズは、楽曲構成そのものが伝統的なポップスの形式を脱却している点と符合。DECO*27が仕掛けた予測不能な拍子変化や、ラップと歌唱の境界を曖昧にするボーカルアレンジは、まさに既存の枠組みを超える“音楽的フュージョン”を体現している。
DI:Verse「フュージョン」動画反応
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「この中毒性あるメロディー、まさに多様性のフュージョン!DI:Verseの進化が止まらない」
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「MVの色彩美学がMEGAワールドを再現!歌詞の’光と影’が視覚化されて鳥肌立った」
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「『孤独じゃない証明』というフレーズにZ世代の共感爆発!まさに現代アンセム」
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「ドイツ語と英語のリリック融合が新鮮!DI:Verseの国際性に可能性を感じる」
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「TikTokで2秒切り取り流行る前に、フルverの詩的構成美に気付いてしまった…」
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「冬弥の透明感ボーカルが90年代J-POPを想起させる。新旧融合の妙!」
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「『壊れたルールの向こう側』という歌詞そのままに、従来のアイドル曲の枠を破壊」
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「キャッチーな英語リリックと日本語の韻律が化学反応!グラミー賞候補級の完成度」
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「作業用BGMに流したら、いつの間にか歌詞の深さに引き込まれて集中力崩壊…!」
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